厚木市には、大規模な災害が発生した際に、市内に住む日本語が不得手な外国人などとのコミュニケーションをサポートする「災害時通訳ボランティア」が存在する。現在、ボランティアとして23人の市民が登録。活動の場は、発災時に設けられる災害救援ボランティア支援センターが想定されており、過去の防災訓練では、通訳ボランティアがセンターに助けを求めて電話をしてきた外国人とセンターの間に入って通訳を行い、現場に向かうシミュレーションが行われた。今回は、この通訳ボランティアの一人、趙凌雲さんに話を聞いた。
趙さんは、中国天津市の出身で、2001年に来日。厚木で暮らし始めておよそ20年。中国語はもちろん、日本語はペラペラ。英語も堪能だ。
趙さんは、3、4年ほど前に、広報あつぎで募集情報を見かけ、災害時に通訳を必要としている外国人と日本人の橋渡し役になれればと応募した。これまで、防災訓練に参加するなどして、消火器や簡易トイレの使い方を学んだり、非常食の試食や起震車による地震体験に取り組むなどしてきた。近年増加している台風や大雨による災害状況を見て、趙さんは、発災直後の初動の段階での外国人に対するサポートの重要性について話す。「”ただちに”避難、避難指示、避難勧告、警告…。どんなに日本語が堪能でもわかりにくい言葉が多い。命を守るために行動しなければならない場面でどう外国人をサポートするかが課題だと思います」。
今年4月1日時点の市内に住む外国人の数は、7813人。市によると年々増加しているという。趙さんは「お互いに生活や文化を尊重し、共生していくための第一歩として災害という難局に手を取り合って乗り越えることはとても大切。災害時に厚木市民としてボランティアを通じて日本人と外国人のコミュニケーションのお役に立てたら嬉しいです」と話している。
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