▽1970年にスズキ株式会社が当時の軽自動車としては唯一の四輪駆動車として発売した「ジムニー」。発売50周年を迎えた2020年には、世界累計販売台数300万台を突破。長きにわたって愛され、多くの愛好家を生み出している。
そんな誰もが一度は耳にしたことがあるであろう「ジムニー」のマニアとして知られるのが、厚木市田村町に4×4(フォーバイフォー/四輪駆動車)専門店「RV4 WILD GOOSE(アールブイフォーワイルドグース)株式会社」を構える二階堂裕さん(代表取締役社長/67)だ。
▽少年時代に「大空のサムライ」(坂井三郎著)を読み、飛行機に憧れを抱いたのをきっかけに海上自衛隊に航空学生として入隊。パイロット生活を4年間送るも、病気のため地上勤務に。厚木航空集団司令部や潜水艦の音響解析など、10年間、自衛隊員として勤務した。自身はずっと自衛隊で働くつもりでいたが、同じく隊員だった父に「自衛隊に固執することはないぞ」と言われ、将来を考えるように。「カミさんはくすぶっていると思ってたみたいなんだよね」。ちょうどその頃、妻が見つけたスズキの中途入社募集の切り抜きをきっかけに入社した。「君、英語はできるかい」の問いに「元海上自衛隊のパイロットなので多少は」と答えると、輸出サービスを扱う部署へ。資料も会議もすべて英語の世界に「まいったな」と、朝昼晩、猛勉強する日々を送った。先輩のアドバイスでラジオや洋画などで徹底的にヒヤリングを鍛えると、「ある日、サウンドオブミュージックを観たら内容がわかるようになった」と振り返る。ジムニーのプロジェクトチームに所属した際には、その延長で「エスクード」の設計思想を考案。退職した現在も、スズキから開発のアドバイスを請われることもしばしばだ。
▽ジムニーでオフロードを走る快感を得て以来、今では趣味=仕事。ジムニーの愛好家が集う「日本ジムニークラブ」の会長を務めるほか、これまでに国内外問わず150戦のオフロードレースに参戦。片山右京氏とともにラリーに出場した経験も。通算17回横転し、27回骨折している。
ジムニーに関する著書も多数手がけており、孫が生まれたのを契機に、ジムニーを題材にした絵本も発刊。厚木市に寄贈した。
また、ジムニー愛好家の仲間らとともに、20年ほど前から相模川河川敷の清掃活動にも尽力。放置された車を29台集めたこともあった。モータースポーツに対する理解普及の一翼も担っている。「来年は、競技を再開しようかな」
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