厚木・愛川・清川 コラム
公開日:2022.02.11
素顔をみたい!
新型コロナが蔓延して、丸2年になります。この間、出会った人とはマスク越し。ついに素顔を見ぬままの方も大勢います。今後、マスク不要になった時、街ですれ違っても、きっとお互いみつけられないでしょう。
ガッツリと仕事で付き合った方であっても、食事会とか打ち上げとか、胸襟を開いて語るような機会が奪われて、その人の人となりとか本音などを、知らぬままでいたりします。
コロナ前の世界でも、飲み会や接待などは迷惑なものと位置づけられ、今のような距離感を望む人もいると思います。でも社会的な役割の下に隠された本音とか、人間らしい感情とかが表現されることを愛する芝居者としてはとても寂しい。
ちょうど2年前、コロナ登場と前後して亡くなった私の父は、生涯、営業マンの姿勢で生きた人でしたが、よくこんなことを言っていました。
「営業と言うのはモノを売るんじゃなく、自分を売るんだ。人と繋がることなんだ」
デジタル優先の今の時代、古びた昭和のスタイルと笑われるかもしれません。しかし顧みて、私がモノを買う時に、どうでも良い物はネットで最安値を求めますが、ちょっと拘りたいものは買う場所や、店員さんとの出会いに大きく影響されていると感じます。
そもそも本当に必要なものって、ほとんど足りていますから。飲み食いも売り買いも、実は尊い人との出会いであったのだと、この時代に改めて思うのです。
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