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厚木・愛川・清川 コラム

公開日:2023.01.20

厚木の町角にて

 本厚木駅前、駄菓子の量り売りの「お菓子の千石」さんが昨年末、惜しまれつつ、その長い歴史に幕を降ろしました。名物ママのナミヨさんには厚木シアタープロジェクトのスタートから熱いご声援を賜り、お菓子の山で育成して頂いたので寂しさもひとしおです。

 23年前のある日、その店先に一人の青年が佇んでおりました。青年は漫画家になる夢に行き詰まり、己の行くべき道に迷っていました。その時、店に芝居のポスターが貼られていました。「アゲイン ―怪人二十面相の優しい夜―」主演と書かれた近藤正臣さん以外は、扉座という劇団にも出演者にも馴染みはありませんでした。ただ見たことのない芝居に興味が湧いていました。するとまん丸な店の女将さんが陽気に声を掛けて来ました。

 「面白いわよ、観たかったらチケット差しあげるわ、オホホホ!」

 青年は貰ったチケットで厚木市文化会館の客席に座り、初めて芝居を観たのでした。

 それから月日は流れて2023年。その青年が今、大河ドラマのシナリオを執筆しています。「どうする家康」の脚本家・古沢良太さんこそ、その人です。

 ここに書いたことは、以前、ご本人から伺った実話です。

 

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