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厚木・愛川・清川 文化

公開日:2023.03.03

「にょき」と空へ
箕輪耕地にツクシ

  • 春の日差しを浴びて伸びるツクシ(2月28日撮影)

 愛川町の箕輪耕地で春の訪れを告げる風物詩である「ツクシ」が姿を見せている。

 北海道から九州まで広く生息し、童謡でも歌われるなど生活に身近なツクシ。原っぱや公園などにも多く見られ、その愛らしい形から親しまれている。一方、強い生命力から一度繁殖すると駆除が大変なため、農家の人からは「地獄草」と呼ばれることもある。

 愛川町の箕輪耕地は広い田んぼが広がり、肥沃な土地からツクシも多く、あぜ道と水路の間などに見ることができる。

 「土筆」という漢字もある通り特徴的な見た目だが、ツクシは植物名ではなく、シダ植物のスギナの胞子茎を指す言葉。

 スギナは地下茎から地上へ出る胞子茎と栄養茎に分かれており、春になるとツクシを伸ばし、先端の部分から胞子を飛ばして繁殖する。胞子を出したツクシは役目を終えてすぐに枯れてしまう。

 ツクシは古くから食用にされることもある。

 先端の部分とハカマを取り、茎だけを塩茹でしてから水にさらしてアクを抜いて、炒め物や酢の物、お浸し、煮物、卵とじなどで味わう。ほんのりと感じる苦みが特徴的だ。

 1日に1cmほど伸びるつくしは、その成長の早さから「向上心」や「努力」といった花言葉があるほか、「驚き」や「意外」という花言葉もあるという。

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