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厚木・愛川・清川 コラム

公開日:2023.04.07

目と耳が鍛えられた人

 地方選挙が近いので、タウンニュースもその話題で賑わっていることでしょう。厚木には選挙権のない私ですが、芸術文化を愛する候補者に一人でも多く当選して頂きたいと願います。文化は不要だと主張する候補者はいないものです。けれど真にその大事さを理解している人というのも実はそんなにおりません。文化会館の玄関に立ち続ける私の肌感覚として憂います。会館の出し物を楽しみとして鑑賞している市会議員、県会議員さんがどれほどおられるか。顔を見るのは常に決まった方々です。

 文化とか、特に好きなわけじゃないけど、とりあえず大事だと言っておけば間違いないという感じなのでしょう。

 しかし「政治経済は人が作り、文化芸術は人を作る」ものです。これは私が様々教えを受けて来た、三代目市川猿之助さん(現・猿翁)が講演等でいつも語っておられた言葉です。舞台や映画を見ない、音楽も聞かない、美術も興味ない。そういう人は人としてちゃんと出来上がっていないから、政治も経済も任せられない、という話でした。

 ではどこでその程度を見極めるかと言えば、私は演説だと考えます。日頃、歌舞音曲に触れている人の話は、幅が広いし面白い。大事なことを人に伝える感覚が育っているのです。そういう人はただ口が達者なのでなく、目や耳が鍛えられているんです。それは学校の勉強だけじゃ鍛えられないものなのです。

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