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厚木・愛川・清川 文化

公開日:2023.04.07

飲食店が小劇場に
劇団ラビットクラウン

  • 目と鼻の先で役者たちが熱演

  • キュートな告知チラシ

 厚木市東町の店舗が、3月19日に小さな劇場に変わった。客席から舞台までは目と鼻の先という近さで、照明を浴びた役者たちが観客をファンタジックな世界に引き込んだ。

 企画したのは劇団Rabbit clowN(ラビットクラウン)。元々関西を拠点に活動していたが、メンバーの分散に合わせて関東と関西の2ヵ所になっている。創作活動は新型コロナの感染増に重なり苦労の連続だったが、2年ほど前には舞台を撮影した動画のネット配信にこぎつけた。厚木で観客を入れての公演は今回が初。

 上演作のタイトルは「スピピとラピピ 美味しい林檎を求めて三千里⁈」。舞台は芝生に風船などで装飾し演劇初心者にも観やすい、踊りを織り交ぜた絵本のような展開だ。2匹のウサギの冒険は『眠れる森の美女』や『不思議の国のアリス』などの名作のオマージュのよう。

 「客席との距離が近いので、お客様にも協力してもらう演出を盛り込みました」と脚本・演出の小日向風生さん。フラッシュ無しなら上演中も客席から撮影できるなど、敷居は低い。

 厚木での上演を選んだのは、小日向さん自身が市内在住で、駅に急行も停まり観客も来やすいから。有料の演劇公演スペースを公民館以外に探すうちに、紹介を通じて飲食・イベント関連の店舗「Tequina」に出会った。普段は料理教室や飲食店として使われているが、同店も「装飾も可愛らしく、いつものお店がガラリとに変わり、驚きました」

 本番に向け昨年6月から市内の公民館を拠点に稽古してきた。平日は各団員の仕事もあり、活動は土日が中心。役者の1人は関西に暮らす。パソコンのリモートで稽古に参加し、遠く離れながらも本番はしっかり息を合わせた。「これから少しでも演劇や表現をしてみたいという人達が増え、一緒に楽しいことがやれたら」と小日向さんは話している。

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