厚木・愛川・清川 社会
公開日:2023.08.25
飯山で戦没者追悼式
恒久平和願う
厚木市内の戦没者を偲ぶ追悼式が8月17日、市戦没者慰霊堂(飯山)で開催された。遺族ら約50人が参列し、数次にわたる戦役で尊い命を犠牲にした1500人余りの冥福を祈った。
式典は、戦争の悲惨さを後世に語り継ぐため、市が主催。78回目の今回は、若い世代にも平和の大切さを引き継ごうと、平和への思いを描いた「あつぎキッズゲルニカ」の制作に携わった子どもや、平和学習で友好交流都市の沖縄県糸満市を訪問した中学生ら計8人がボランティアとして参加した。
山口貴裕市長は「ロシアによるウクライナ侵攻が長期化し、多くの方々が犠牲となっている。遺族の皆様と平和の尊さを共にすることで、平和な未来を築き上げていくためのバトンが次世代に受け継がれていくものと確信している」と式辞。
市遺族会の潮田春男会長(74・山際)は「どんなに年月が経っても、家族を失ったつらい気持ちが無くなることはない。一人ひとりが平和を願い、戦争を風化させないことが私たちの使命」と思いを語った。
その後、学生を代表して垣田咲世子さん(睦合東中3年)が「戦争を無くすことは簡単ではないが、人に優しくしたり、感謝と思いやりの気持ちを持って接したり、私たちが日々の生活でできることを実践したい」と平和への誓いを宣言した。
市は平和に関する映画上映や学習バスツアー、あつぎキッズゲルニカの展示等を予定している。
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