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厚木・愛川・清川 コラム

公開日:2023.09.01

厚高120年

 先日、扉座劇団員にして映画スター、ミュージカル俳優の六角精児に「それでお前さんは究極何がやりたいんだ?」と尋ねたら、ライブ活動だ、と言っていました。六角バンドというのが結成されていて、彼は俳優業の傍ら音楽活動にも精を出しております。CDもリリースしており、かの五木ひろしさんのステージに呼ばれて「夜空」をデュエットしたりもしているのです。それで紅白とか狙ってるのか?いや、そうじゃなく小さなライブハウスを全国旅して周わりたい。もちろん鉄道で酒を飲みながら。

 高校時代からもう半世紀近く、芝居の道で苦楽を共に活動して来て、究極の願いはそこなの?と椅子から転げ落ちそうになりましたが、まあ、六角らしいと思いました。「大河ドラマの主演がしたい」なんて語る六角精児は、見たくない。脇役を掛け持ちでいっぱいやる方が楽で儲かる、と彼には言い続けて欲しいです。

 実際、彼の曲と歌は趣き深いのです。バンドと言ってもフォークギターで「尿酸値が心配だ」なんてことを切実に歌う、脱力系です。そんな六角バンドのステージが近々に厚木であります。9月16日にレンブラントホテル厚木で開催される「厚木高校創立120周年式典」です。OBだから呼ばれているのですが、思えば堅実なエリート輩出が売りの厚高では異色中の異色。厚高はその歴史で、こんな見事な落ちこぼれも生んだ、と誇るべき存在です。

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