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厚木・愛川・清川 社会

公開日:2023.09.08

12の病院 災害に備え研修
「水や発電など自己評価を」

  • 講演した阿南医師

  • 12の病院関係者が来場

 厚木・愛川・清川の12の病院からなる厚木病院協会(杉山肇会長)が、8月9日にレンブラントホテル厚木で災害時医療について研修を開いた。

 まず厚木市危機管理課が災害想定を説明。都心南部直下地震が起きた場合、震度6強、死者やけが人は1500人規模になるという。その後県のコロナ対策の指揮をとり、災害時医療の第一人者である阿南英明医師が講演。基幹病院の建物が壊れた熊本地震で数百人規模の患者が移送された事例をあげて、備えについて力説した。

 阿南医師は、スマホも使えない状況下で情報伝達などを担うDMAT(災害派遣医療チーム)を紹介。有事には組織を作り変え、情報を吸い上げ方針を決め、周知してゆくことが肝要とした。

 また災害時に医療機関の情報を集約するためのシステム「EMIS」の活用も訴えた。これは病床数や職員や水、自家発電など基本情報を入力。電気がなければ空調が回らない。自家発電するにしても油の種類や給油の接続方法の形も多様。それゆえこうした情報が事前に入っていれば、有事に各病院の状況が分かり手配しやすい。「普段からの医療を止めないためにどうすべきか、考えることが重要」とし、水や電気など病院自身の自己評価を呼びかけた。

 杉山会長はEMIS活用について「新型コロナの影響もあり抜けていた部分もある。的確にご指摘頂きとても参考になった」と語っていた。

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