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厚木・愛川・清川 ピックアップ(PR)

公開日:2023.09.29

厚木警察署管内(厚木・愛川・清川)
特殊詐欺を地域で防げ
「私たちは騙されない」

  • 詐欺への注意を呼び掛ける有原署長

 地域の安心・安全をおびやかす詐欺犯罪。オレオレ詐欺や振込め詐欺など、金銭をだまし取る特殊詐欺の被害が急増している。厚木警察署によると、管内(厚木市・愛川町・清川村)の今年8月末までの認知件数は24件、被害額は約7050万円と年々増加傾向にある。同署の有原馨署長に話を聞いた。

1千万円超被害も

――厚木警察署の特殊詐欺被害について、管内の傾向をお聞かせください。

 「数十万から数百万円の被害が多い中、息子を名乗り仕事のトラブルにあったと被害者を動揺させ1200万円を騙し取る事件も発生しています。

 手口については、依然として神奈川県内では、先ほどのような身内を騙り情に訴える『オレオレ詐欺』が多い現状です。

 厚木署管内では『還付金詐欺』の件数が多くなっています。行政や金融機関を名乗って補助金、給付金を騙り『お金が貰える』と誘導し、金銭を騙し取ります。電話でお金の話が出た時は、詐欺を疑ってほしい、この事を繰り返しお伝えしたい。

 また急増しているのが『サポート詐欺』。パソコンなどに偽のセキュリティ警告などの嘘の画面を表示し、画面に記載されたサポート窓口に電話をかけさせ、遠隔操作ソフトをダウンロードさせたり、サポートの名目で金銭を騙し取ろうとするものです」

詐欺知っていたのに

――被害者が後を絶たない事にはどんな理由があると考えられますか。

 「被害に遭った方のほとんどが『特殊詐欺のことを知っていた』と話されます。知っていたのに『まさか自分が』、と後悔されます。『私は大丈夫』と、決して人ごとにしないでほしいと思います。

 いつか自分も詐欺にあうかもしれないと思い、怪しい電話、お金に関する話には十分に気を付けてほしい。知識として知っているだけでなく、役立てることが防犯意識の向上につながります。

 例えば、詐欺の犯人は自分の声を残すことを嫌います。録音機能が付いた電話機や留守電設定は特殊詐欺抑止に効果があります」

地域で詐欺防ぐ

――詐欺を防ぐために今からできる事は。

 「『私はダマされない』から『私たちはダマされない』という意識を持つことが一つでしょうか。一人でできる対策には限界があります。周りの人を詐欺に遭わせないように気を付けることが、自身を詐欺から守る意識にもつながります。

 例えばオレオレ詐欺は、普段から家族で連絡を取り合うことで防止力が高まります。普段との様子の違いに気づきやすくなる効果があります。

 地域の連携も大切です。管内でも詐欺の前兆電話の通報があった時は、行政とも連携し、防災放送で警戒を呼び掛けています。

 また、身近な人を加害者にしないことも大切です。若い世代を中心に『闇バイト』が広まっています。管内でも同様です。

 厚木管内の地域の良さの一つに、警察の防犯・交通などの活動に対し地域の団体が協力的なことがあると感じています。

 トラブルにあった時、不安な時には、まずは身近な家族や知人に相談してください。もし家族に話しにくいという時は、警察にご相談ください。

 警察も署員一丸となって、この地域から特殊詐欺を無くすために全力で取り組んで参ります」

――ありがとうございました。

◆以下の画像をクリックかタップするとデジタル紙面へジャンプします。


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