青春再起動。
山田良明さんはフジテレビで「北の国から」などの傑作を生み出した名プロデューサーで、ドラマ制作の合間に舞台事業も手掛け、その頃は私もお世話になり多数の作品を創らせて頂きました。その山田さんが現在、我が扉座が錦糸町のすみだパークスタジオとともに運営するシニアのための演劇教室「大人演劇部」で、よっちゃん、という芸名で俳優修業に明け暮れています。フジを退社されたのち共同テレビの社長まで勤められ、テレビ協会の長にも推薦されましたが、演劇部の活動に専念したいとすべて辞退されました。
定年後は芝居!と決めておられたそうです。同じような思いを持つ大人たちが今、錦糸町の扉座稽古場に集っています。そしてこの三月、初の本格的な公演をやり遂げました。六年前の設立以来、初めて私も現場に張り付いて本気で演出をしました。主婦とか新聞記者とか教師とか、様々な経歴を持つ人たちが肩書を外し、演劇部員として大道具、衣裳製作なども分担して公演に挑みました。それぞれ寄る年波には勝てず、セリフはおろか自分の役名さえ忘れてしまったりしますが、笑い転げながら何度も繰り返し稽古しました。そんななかで仲間の絆が深まり、皆が生き生きと若返ってゆく姿に感動しました。
演劇は青春の産物だと思っていました。しかし演劇は青春を生み出しもするのです。
新規メンバー募集開始。神奈川から通っておられる方もいます。
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10月11日