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厚木・愛川・清川 コラム

公開日:2025.10.24

初めての体験

 私は15歳の春に「つかこうへい」の舞台を観て、演劇にはまりました。実は来月、扉座が厚木市文化会館と新宿紀伊国屋ホールで「つか版忠臣蔵」という作品を上演するのですが、今は亡きつかこうへい氏に捧ぐ気持ちで、氏の小説を脚本化した作品です。

 弱冠15歳にして、とんでもないモノに出会ってしまった。そこから49年間、魂を奪われたままなのですから。

 入学したばかりの厚木高校で、先輩にチケット代を奢ってもらって桜木町の青少年センターに連れて行かれて機会を得たのですが、もしもこの時観たモノが、とんでもなくつまんない舞台だったら、私の人生は全く違うものになったことでしょう。

 その後、芝居者になったことが幸せだったかどうかは別にして、生涯を賭ける仕事に巡り会えたことには今、深く感謝しています。

 当時、神奈川県立青少年センターは、その時に一番話題になっている舞台を年数本招聘しては、県下の高校生に格安で見せる、という画期的な活動をしていたのです。偉かったのは、高校生向きなんてことに拘らずに、一番流行ってる傑作を呼んでいたこと。

 初めて劇場に来るような若者たちに本物を見せようという姿勢です。

 さて、いよいよ11月2日、あつぎミュージックフェスティバルが中央公園で開催されます。これも一流のアーティストが集結する本物のライブです。ここに来た若者たちの人生に何が起こるか、楽しみでなりません。

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