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“ルパン三世”脚本家が指南 あすから「図書館シナリオ講座」

社会

掲載号:2015年2月20日号

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脚本をなつかしむ金子さん(自宅で2月14日)
脚本をなつかしむ金子さん(自宅で2月14日)

 脚本の書き方をプロから学ぶ「図書館シナリオ講座」が、2月21日(土)と3月7日(土)に伊勢原市立図書館で開かれる。講座は2012年2月に行われて以来2回目。参加者から好評だった東大竹在住の金子裕さん(68歳)が今回も講師を務める。アニメ「ルパン三世」や、刑事ドラマ「太陽にほえろ!」など数多くの脚本を手がけた金子さんに、脚本作りの面白さなどを聞いた。

 脚本は、登場人物のセリフや場面進行が細かく記され、映画やドラマの根幹をなす、いわば設計図。前回のシナリオ講座では昔話の「うさぎとかめ」を題材に、登場人物や舞台の設定を変えたオリジナルの脚本を参加者と作った。

 今回の講座では「”読む側”から”書く側”へ」をテーマに、金子さんが脚本作りのイロハを分かりやすく解説する。「自分ならではの視点で登場人物を動かせるというのが脚本作りの面白いところ。そういう楽しさをお伝えできれば」と意気込んでいる。

1千近く手がける

 金子さんは1946年、東京都世田谷区の生まれ。早稲田大学在学中に映画研究会でシナリオ作りを始め、その後、女性誌の編集、ルポライターを経て20代後半で脚本家の道に進んだ。「都心まで電車一本で行けて、山や海にも近いから」という理由で伊勢原に移り住んだのは32歳の時。

 「巨人の星」や「名探偵コナン」などアニメのほか、ドラマの脚本も数多く手がけた。刑事ドラマの代表格「太陽にほえろ!」では、地井武男さん演じる「トシさん」にスポットを当てた回を多く担当。1983年2月放送の第543話「すりへった靴」では、家庭より仕事を優先させるため、家族から冷ややかな目で見られる中年男の姿を描き、これが視聴者にうけた。「トシの人生は任せた」とプロデューサーから言われたほどで一つの転機にもなった。

 脚本家人生のなかでもっとも印象に残っているのが1977年から放送が始まった「ルパン三世」の第2シリーズ。30代という脚本家としてもっとも脂が乗った時期に巡り合った。

 全155話中、金子さんが担当したのはおよそ40作で、なかでも第58話の「国境は別れの顔」は、ファンの間で根強い人気を誇る。 この回では、ルパンたちの怪盗ぶりを描くのではなく、脇役の次元大介を中心に据え、バレリーナへの淡い恋心とはかない別れを描いた。「作品のイメージを壊してしまうと怒られましたが、どこにスポットを当てて書くかという、脚本作りの面白さを再認識した経験」と金子さんは振り返る。

 これまでに手がけた脚本は1千近く。現在は第一線を退き、家族、愛猫と穏やかな時間を過ごしている。「自分の経験が参加された方の役に立てば」と金子さん。図書館では講座の参加者を受け付けている。

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