「フィールドアドバイザー」としてアウトドアの魅力を伝える 丸田 浩明さん 落合北在住 65歳
感動を伝播させたい
○…軽登山やキャンプ、写真、ボート、釣りなど、幅広いジャンルのエキスパート。13年前「フィールドアドバイザー」という肩書きを作り活動を始めた。ルールに縛られず、アイデアを凝らして自然に適応するのがアウトドアの醍醐味。自分自身が自由でサバイバル。感動を一人占めせず、周囲とシェアしたいと願う。
○…青年時代はコピーライターとして、同志と立ち上げた広告制作会社で多忙な日々を送った。2日に一度は完徹、寝ながら考えるため寝床には常にメモがあった。趣味が派生してアウトドア関係の広告を多く担当したが「マニアもうなる広告でなければいけない」と最前線を追及。現場に出てゲレンデでは流行のウエアやブーツ、海では釣り具や技法を見て市場調査した。クライアントの評価は高かったが、部下にはそれをうまく引き継げなかった。やがて締切や管理職のストレスが体にも影響を与えはじめた頃、社長から「給料はやるから休め」という指示が。釣り具とカメラ片手に釧路行きのフェリーに飛び乗って予定は未定の旅に出た。人と出会い、大自然の中で感動や喜び、楽しさを再認識。50歳の時、広告業から離れることを決めた。
○…長野県出身。大自然が遊び場であり食材庫でもあった。3歳からスキーを履いて、ハチノコを食べたり、釣りをしたりの「野生児」で、熊やマムシに遭遇したこともある。大阪へ越し、街暮らしをする中ではプラモデルやレタリングなども好きになり、どれも今でも大好きな趣味。「気が多いんだね」。昨日登山で日焼けした顔が一層赤くなった。
○…現在は市内や近隣市での講座のほか、全国各地で野外活動をしている。マニュアルや常識にとらわれず、常に何か企む。「広告は辞めてもクリエイターは辞めていないからね」。ドラえもんのポケットのように、創意工夫をこめて、これからも自由なスタンスで、「一生感動・一生青春」。感動の波紋を広げていく。