綾瀬版 掲載号:2019年1月1日号
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新春特別企画 市長インタビュー 市制施行から40周年、次の50年目指し

政治

インタビューに答える古塩市長
インタビューに答える古塩市長

 2019年の幕開けにあたり、本紙では古塩政由綾瀬市長に恒例の特別インタビューを行った。市制施行から40年を迎えた綾瀬も他の自治体同様、少子高齢化など取り巻く環境が大きく変わりつつある。昨年1年間を振り返りつつ、次の50年に向けた方向性など新年度への抱負を語ってもらった。(聞き手/綾瀬編集室 綾部貴教)

 ――あけましておめでとうございます。市制施行40周年の節目を迎えた昨年、どのような1年だったかお聞かせください。

 「昨年は、11月1日に市制施行40周年を迎え、これまでの歩みを振り返りながら、来るべき50周年につなげることを視野に入れ、様々な事業に取り組んでまいりました。

 『自然と優しさあふれる街、綾瀬』をキャッチフレーズに、記念事業などを通じて、本市の魅力を市民の皆様と共有しながら、市内外に向けて発信しているところです。

 また、3月には、空母艦載機の移駐が完了し、厚木基地の航空機騒音解消に向けた、関係者の努力が実を結んだ年となりました」

市内産業等の状況

 ――農業は「菜速(さいそく)あやせコーン」の綾瀬ブランド第一号に認定など、さらなる広がりを見せていますね。

 「朝採りを行う『菜速あやせコーン』は、収穫後6時間以内に店頭に並ぶ『菜速野菜』として、昨年、ブランド認定をしました。

 品質が良い綾瀬産農作物の知名度を向上させ、他の産地との差別化を図ることにより、市内農業者の経営安定につながると考えています。他にも、レタスやトマト、キュウリなどの朝採り野菜、ブロッコリーやネギなど、生産者の皆様が自信を持って生産している野菜がたくさんあります。

 今後は、このような綾瀬産野菜の知名度向上に、生産者の皆様と共に取り組んでいきます」

 ――工業でも働き方改革・障害者雇用の先進企業の活躍、学生等の工場見学、新商品開発など活発な動きがありましたね。

 「これまで、市の基幹産業である工業に対して実施してきました様々な振興施策が、徐々に実を結んできていると実感しています。例えば、障がい者雇用では、市内企業が障がい者を受け入れ、多様性を生かしたダイバーシティ経営に取り組むことで、企業と障がい者双方にメリットがある事業展開が生まれていると考えています。また、高校生を対象とした就労説明会や高等学校などの就職担当教諭を対象とした工場見学会を開催し、職住近接の観点から、新卒者の市内企業への就職を支援しています。新商品開発への支援では、市内企業の持つ高い技術にデザインをプラスすることで、より魅力的な『made in ayase』製品を、皆様の元にお届けしていきます。

 今年も、昨年以上に市内産業の活性化、稼ぐ力の向上のため、『ものづくりのまち綾瀬』をPRしていきたいと考えています」

ロケの可能性と商業の課題インター・観光と結び付け活性を

 ――逆に、商業の面ではまだまだ課題が多いように感じますが。

 「市内の商業は、経営者の高齢化や後継者問題、コンビニエンスストアや近隣市での大型商業施設の進出などを背景に、厳しい状況にあります。こうした中、市では商業を元気にするため、市内創業や空き店舗への出店、商品開発や新商品の販売促進への支援などを行っています。また、『観光で交流人口を増加させ、域内消費の拡大につなげ、市内商業の活性化を図る』というビジョンの下、ロケ地看板などの観光資源を整備し、市内飲食店とつなぎ合わせたバスツアーを開催するなど、観光と商業の一体的な取り組みを進めています。

 今後はスマートICの開通など、地域経済の発展につながる契機を商業者と共に活かし、本市商業を活性化させていきたいと考えています」

スマートICの状況

 ――昨年3月、スマートIC開通の遅れが発表されました。今の状況と見通しを教えてください。

 新たな開通目標を2020年度上半期に変更し、開通に向けて着実な進捗を図っています。

 用地取得は、この春に全て完了する見込みで、移転なども進んでいます。また、昨秋には、新しい下原橋が開通し、現在は、IC本体となるランプ部の掘削や構造物の築造など、大規模な工事の施工が始まりました。

 スマートICは、市民の皆様の期待と整備効果が大変大きい事業ですので、引き続き、1日でも早い開通を目指し、事業を進めていきます」

ロケのまちあやせ

 ――ロケ誘致の取り組み「綾瀬ロケーションサービス」は地域大賞受賞や、ふるさと甲子園2部門受賞など着実に実績を積んでいるようですが。

 「2014年のオープンから約5年で、100件を超えるロケを受け入れてきました。現在は、ロケ地を活用したロケツーリズムにより、市内商業の活性化を進めています。

 このたび、市制施行40周年記念事業として、吉本興業(株)と連携し、本市を舞台とした地域発信型の短編映画を制作します。撮影は1月中旬を予定しており、4月に開催される沖縄国際映画祭に出品されます。また、2月3日には、第5回綾瀬ロケーションサービスシンポジウムを開催し、映画の出演者である堤下敦さんらとのパネルディスカッションや映画の予告編上映などを行います。

 今回の映画制作やシンポジウムの開催は、本市のロケツーリズムが新たな段階に入る取り組みであると考えています」

新年度に向けて

 ――2019年度予算の見通しはいかがでしょうか。

 「歳入は、法人市民税で増収が見込まれますが、10月の消費税率引き上げ分に係る地方消費税交付金は、申告後、市へ交付されるまでに半年程度のずれが生じるため、増加は見込めない状況です。

 歳出は、高齢化に伴う社会保障費の増加などにより、厳しい予算編成となる見込みです。国などの補助制度の有効活用や継続事業のリニューアルなどを行い、財源確保の取り組みに一層力を注いでいきます」

 ――2019年度の重点事業を教えてください。

 「スマートIC開通による地域経済効果を高めるため、交流人口の確保や地域活性化につなげることを目的に、道の駅の整備に向けた検討を進めます。

 また、目久尻川流域に存在する遺跡や文化財を活用した、目久尻川文化ゾーン構想の検討に着手するなど、ソフト・ハード両面から、まちづくりに取り組みます」

 ――次の50年に向けた綾瀬のビジョンと今年1年の抱負と、市民の皆様へのメッセージをお願いします。

 「私は市長就任以来、将来に向けて持続可能な都市として発展していくため、これまで以上にふるさと綾瀬の『活力と魅力』を高めていく必要があると訴えてきました。

 次の10年に向けて踏み出した歩みを止めることなく、『活力と魅力に満ちた綾瀬』を市民との共同作品として築いてまいりますので、本年も、一層のご理解とご協力をお願い申し上げます」
 

「まちづくり」の話に熱が入る
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