2019年の幕開けにあたり、本紙では大矢明夫清川村長に新春インタビューを行った。今期限りでの勇退を表明している大矢村長に、村政3期12年の振り返りや村民へのメッセージを聞いた(聞き手/愛川・清川版編集長 富永潔)。
――任期も残すところ2カ月になりました。印象深かった出来事をお聞かせください
「皆印象深かったですが、ハード面では、せせらぎ館、やまびこ館、ひまわり館を建設したほか、道の駅やクリエイトも開業し、役場周辺の中心地区を充実させることができました。厚木市北消防署清川分署や教育関係施設をはじめ、道路や橋梁、自治会館など生活環境面の整備も進めてきました。ソフト面では、社会福祉協議会など福祉関係を充実させました。青龍祭やクリスマスなど、観光と伝統をつなぎあわせることで、村民皆様の地域への愛着心の向上・醸成にも力を入れてきました」
――取材を通して、子育て支援や定住促進にも力を入れていた姿が伝わりました
「清川村は幼稚園、小学校、中学校の給食をいち早く導入しました。私が村長になってから、幼稚園の教育無償化や給食無償化を実施し、入学祝い金なども始めました。村の施策の効果は0歳児からお年寄りまで全てに影響がありますから、幅広く、目配り、気配りしてまいりました」
――これからの清川村の理想像を、どのように描かれますか
「都会に染まり過ぎず、『都会に近い田舎』という清川の魅力を認識していただき、皆で村づくりを進めていただけたらと思います。県や国への働きかけも重要なので、行政も改革を進めていかねばいけません。時代は非常に速い速度で変わっています。そんな時代のなかでも、清川なら都会に近い田舎を満喫できる。田舎には田舎ならではの良さがある。それを残していってほしいですね」
――行ってみたいダムランキング1位になるなど、宮ヶ瀬ダムも注目を集めています
「宮ヶ瀬ダムの建設は、当時の建設省が総力をあげ、多くの清川村民が協力をして進められました。観光放流では、宮ヶ瀬や津久井を巻き込んだ形も考えていただきたいですね。都会に近く、綺麗に整備され、広い公園もある。これだけの場所はなかなかありません。知恵を絞って、もっともっと立派な観光地にできると思います」
――村民の皆様へのメッセージをお願いします
「昭和41年から、半世紀を超えて役場に奉職してまいりました。右も左もわからないような若者から、だんだんと公務員らしく育てていただき、助役から村長も3期務めさせていただいた。温かく見守っていただき、育てていただいた村民の皆様には、心から感謝を申し上げます」
――ありがとうございました
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