2019年の幕開けにあたり、本紙では小野澤豊愛川町長に恒例の新春インタビューを行った。小野澤町長は、横須賀水道半原水源地跡地の利活用や温かい中学校給食の実現などについて意欲を語った(聞き手/愛川・清川版編集長 富永潔)。
――昨年を振り返って印象深かった出来事をお聞かせください
「昨年は6月に2期目への挑戦をさせていただき、多くのご支援をいただいて再選を果たすことができました。1期目とは違った責任の重さと気概を改めて痛感しました。町の施策としましては、各地区で健康モデル事業が浸透し、現在14の行政区まで拡大しました。今後は町内全21区で実施できるようにしていきたい。また、宮ヶ瀬ダムナイト放流や古民家山十邸でのコンサートなど、地域資源の活用にも力を入れ、八菅山周辺の再整備も着手しました」
――今年の重点施策についてお聞かせください
「半原の横須賀水道半原水源地跡地を活用した観光産業連携拠点づくりでは、町民皆様や議会、まちづくり協議会などから様々な意見をいただき、基本計画を策定できました。諸課題を一つひとつクリアしながら、スピード感を持って進めていきたい。また、温かい中学校給食では、小学校の給食室を活用した親子方式が最も効率的かつ現実的な方法と判断し、2020年度中の実現を目指しています。少子高齢化・人口減少という時代ですが、健康寿命をのばし、人口減をいかに緩やかにするかが重要です。地域資源を活かした観光や産業、文化体育の振興にも努めていきたいです」
――注目を集めている横須賀水道半原水源地跡地ですが、今後の展開をお聞かせください
「昨年度策定した基本計画をもとに、開発行為の有無など神奈川県との協議を進めています。今後は民間業者の参入要件の整備なども視野に入れ、順次進めてまいります。基本計画はあくまでも青写真なので、これからもどんどん変わっていくと思います。民間事業者や各種の団体との連携体制も構築していかなくてはいけません」
――改元まであと4カ月。平成の愛川町を振り返って町長の思いをお聞かせください
「5月には新しい年号に変わり、新しい時代へと移っていきます。私自身、愛川町で昭和を36年、平成を30年歩んでまいりました。国道412号の開通で住宅が増え、平成12年には宮ヶ瀬ダムが完成し、今では大きな観光資源となっています。また、圏央道の開通で県内陸工業団地の中も大型物流施設ができるなど、様変わりしつつも発展を続けています。いつの時代もその時々の要請がありますが、安全・安心に過ごせる町は続いていると思っています」
――今年のキーワードをお聞かせください
「2期目に入りましたが、初心を忘れず、誠実に仕事にあたりたい。大きな事業も正念場を迎えます。わき目もふらずにまっすぐ前を見て進むということで『直往邁進』を選びました。また、周囲が見えないほど仕事の奴隷になってもいけない。心の余裕は忘れずに仕事にあたりたいですね」
――お正月休みはどのように過ごされますか
「休日は何もかも忘れてゆったりしたいですね。自分も夢中になった年代でもあるので、クイーンの映画『ボヘミアン・ラプソディ』が観たいですね。そして、昨年10月に初孫が生まれました。これからは今までとは少し違ったお正月になりそうですね」
――ありがとうございました
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