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愛川・清川版 公開:2019年1月25日 エリアトップへ

最期まで村長として職責貫く 大矢明夫氏逝去に悲しみの声

社会

公開:2019年1月25日

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当紙の元旦号では毎年インタビューに応え、村政への想いを熱く語った(2016年12月撮影)
当紙の元旦号では毎年インタビューに応え、村政への想いを熱く語った(2016年12月撮影)

 清川村の大矢明夫村長が1月8日、他界した。享年71歳。1966年に同村職員として入庁以来、助役から村長と、半世紀を超えて郷里清川のため、村民のために尽力してきた。病と闘いながら最期まで村長としての職責を貫いた姿に、近隣首長や村民からは畏敬と悲しみの声があがった。

 厚木市水引のJAあつぎ第2グリーンホールでは1月15日に通夜が、16日には告別式が執り行われ、約1100人が参列した。

 告別式で挨拶に立った岸直保副村長は「今もって信じがたい思い。穏やかな表情ながら、火のごとき情熱を心に村政にあたってきた。大矢村長が残した功績は、私たちにとって忘れることのできない偉業」と語った。

 同じ愛甲郡の首長である愛川町の小野澤豊町長は「弟のように可愛がっていただき、色々とご指導もいただいた。得難い人材を失い、大変に残念」と悲しみを語る。互いに村と町の職員出身で、35年以上、愛甲郡の発展のために共に歩んできた。「清川に生まれ、清川で育ち、村とともに生きてきた人。残された任期を全うしようとする責任の強さと強固な信念に、敬服します」と話す。

 大矢村長は2017年6月11日まで、県内14町村で組織する神奈川県町村会の第38代会長を務め、自治体同士をつなぐ要として存在感を発揮した。現在会長を務める湯河原町の冨田幸宏町長は「『輪』を大切にされる方だった。町村が一つになれたのは、強い信念を持ちながらも穏やかだった大矢村長の人柄のおかげ。自治体の枠を超えたシステム一元化の功労者であり、ここ数年で多岐にわたる行政のコスト削減が進んだ」と功績を語る。

 2007年に初当選して以来、3期12年にわたって清川に尽くした大矢村長。道の駅清川の開業や子育て世帯の負担軽減、消防広域化による厚木北消防署清川分署の設置、観光振興、地域おこし協力隊の積極活用など功績は数多いが、村民の長年の要望だった商業施設「きよかわくらし応援館(クリエイト清川店)」の誕生は、村民生活の利便性を大きく向上させた。同館をよく利用するという村民(53)は「クリエイトに行けば生活に必要なものが何でもあるという安心感は大きいし、車を持っていない人でも歩いて買い物に行けるようになった。開店して生活がとても便利になった」と語った。

村民生活を大きく変えた「きよかわくらし応援館」のオープン(2018年3月撮影)
村民生活を大きく変えた「きよかわくらし応援館」のオープン(2018年3月撮影)
2007年に初当選し大矢村政がスタートした
2007年に初当選し大矢村政がスタートした
別所の湯前の「きよかわ七福神」など村の発展に様々な施策を展開した(2013年3月)
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