横須賀美術館のコレクションから
海辺のミュージアムでみる日本画展

【1】横山大観《陶靖節》1919年
【2】小茂田青樹《虫魚画巻》（部分）1931年
【3】山中雪人《ボロブドール（奉舞）》1972年
【4】竹内栖鳳《狐》（部分）1928年

潮騒に癒され名画を堪能（２／16は無料観覧日）

　横須賀美術館（鴨居４の１）が所蔵している多様な作品コレクションの中から、日本画に焦点を当てた展覧会「海辺のミュージアムでみる日本画展」が明日８日（土）から始まる。

　同館が所蔵している作品は約４５００点。そのうち日本画は１８０点ほどあるが、展示の難しさなどからまとめて紹介されることはこれまでなかった。今回の展覧会では、選りすぐりの70点をピックアップ。竹内栖鳳、横山大観、鏑木清方、中村岳稜など、歴史に残る錚々たる日本画家の作品が飾られる。横須賀・三浦半島にゆかりのある作品では、横須賀を描いた鈴木竹柏の「丘の家」、守屋多々志が描いた歴史画「ペリー浦賀来航」などが興味深い。

　近現代を代表する日本画家の作品を一挙に公開するのは初めての試み。「日本画ならではのやわらかな色づかいから、新世代の日本画まで多彩な作品の数々を海辺の絶景とともに楽しめる」と冨田康子学芸員。和の風情をモダンな施設で鑑賞する意外性も体験して欲しいという。

　多彩な関連イベントも用意されている。日本画や日本美術をテーマに、英語でコミュニケーションするワークショップ「試してみよう！　英語で日本画」は３月８日（土）・９日（日）の午後２時から４時半。対象は高校生以上で中学卒業程度の英語力のある人。翻訳の専門家によるミニレクチャーを受けてから、展示作品を紹介する短い英文づくりに挑戦する。各日定員16人。２月21日（金）申込み必着。学芸員が展示作品の見どころや作家のエピソードを紹介する「ギャラリートーク」は３月15日（土）・22日（土）の午後２時から３時で申込みは不要。子どもと一緒に気軽に楽しく展覧会を見てまわる「親子ギャラリーツアー」もあり、３月29日（土）の午前11時から正午に行われる。対象は５歳から小学４年生の子どもとその保護者で定員５組。３月20日（木）申込み必着。いずれの企画も参加無料（ただし観覧券が必要）。申込み方法はホームページで確認を。

　会期は４月13日（日）まで。観覧料は一般５００円、高大65歳以上４００円、中学生以下無料。開館時間は午前10時から午後６時。２月16日（日）（市制記念日直近の日曜日）は無料観覧日。問合せは【電話】０４６・８４５・１２１１【URL】http://www.yokosuka-moa.jp/