父親（写真右）の白衣姿をパンに（写真左＝笹木店長）
「初めて作ったとき、想像以上に子どもが喜んでくれたんです。それが嬉しくて―」。
久里浜商店街中央通りにある「ぱんとたいむ」では、実在する人物やキャラクターに似せたオリジナルパンを作ってくれる。
店主の笹木雅美さん（57）は、職人歴35年のベテラン。有名パン屋で15年間修業し、父親の店を継いで20年になる。常連客からのリクエストを受け作ったのをきっかけに噂が広まり、スポーツ選手、アニメキャラ、怪獣…その数は数えきれないほど。近くに２つの小学校や幼稚園、保育園があることから、子どもの誕生日祝いなどにも重宝されている。顔だけでなく全身サイズも注文可能だ。
時間との勝負
その人らしい表情の再現や指の成形など、焼き上がりを想定した細かな技術が必要になる。一般的なパンと比べ工程が多いが、生地は長く手に触れると質が落ちてしまうため、手早さも求められる。製造にかかるのは２・３日。通常営業を終えてから取りかかるので、作業が深夜に及ぶこともしばしばだ。「注文があればいつでも作ります」と笹木さん。大きさやデザインによって３５０円から１５００円前後。
問い合わせは同店【電話】０４６・８３５・００９８
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