横須賀・三浦 政治
公開日:2025.12.19
横須賀市議会
議員定数見直しで議論
「6人減」主張の会派も
2027年に行われる次期横須賀市議会議員選挙に向けて、議員定数の見直しに関する議論がされている。
今年3月の議会制度検討会議で旧よこすか未来会議が、急速に進む人口減少に照らし合わせ、議員定数の再考を提案。12月10日に開かれた同会議では、各会派の代表が現時点での意見を述べた。
現在の定数39人に対して、最大会派の自由民主党は2人減を主張。人口減少を反映したものである一方、「人口や予算規模が同水準の他都市の状況、米海軍基地や自衛隊施設を抱えるまちとの比較に加え、過去と現在の議員業務量の変化による検証が必要」とした。
公明党は、多様な民意を反映するための適正な議員数について言及。削減には慎重姿勢で「人口、面積、財政規模などを考慮して総合的に判断する必要がある」と述べた。
旧よこすか未来会議から分派した一市民は、6減と大胆に斬りこんだ。4つの常任委員会での多数決を想定した際に、委員長を除いて7人の奇数とする案を示し、議長を加えた33人にしていく考えを伝えた。
同じく旧よこすか未来会議から枝分かれしたもう一方の研政会は、大幅な削減には否定的な態度。中核市の中でも、上下水道や児童相談所、保健所などを自前で抱える横須賀市の業務量の多さなどを理由に削減は2人とした。
オブザーバーで参加している共産党は、見直しには理解を示すが、「削減ありき」の議論をけん制。市民ニーズを前提とする考えを述べた。
日本維新の会は、人口1万人に対して議員1人とする目安を示し、2人減の37人を主張した。
同会議で委員長を務める南まさみ議員は、「議員定数を定める根拠の明確化と市民の理解が必要」と話し、広範な視点での議論を継続することを確認。来年の夏頃までに結論を導き出す考えも併せて伝えた。
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