小矢部出身の格闘家・川名雄生さんが今月27日(日)、さいたまスーパーアリーナで開催される総合格闘技の祭典「RIZIN.24」に初参戦する。
今年7月、格闘技団体「修斗」で世界ライト級王者に輝き、念願だったRIZINの出場権を手にした川名さん。ラウンド開始直後から、圧倒的なプレッシャーで相手をロープ際に追い込み、右ストレートや右アッパーなど強烈な打撃で名立たるライバルをリングに沈めてきた29歳の選手だ。
対戦相手は川名さんより4つ年下の武田光司さん。レスリングで小中高全国制覇を果たし、プロデビュー3年目にして格闘技団体「DEEP」のライト級王者に君臨する。
今大会では「修斗」と「DEEP」、異なる団体の枠を超えたカードが実現し、真のライト級王者が誕生することになる。
観客に勇気与えたい
川名さんは、衣笠中学校、久里浜高校(当時)在学中、柔道部に所属。しかし、選手として名を残すことは出来なかった。「もっと強くなりたい」と高校卒業後、安浦町にある格闘技ジム「Y&K MMA ACADEMY」に入門すると、その才能が開花。アマチュアで順調に勝ち星を重ね22歳でプロデビュー。2年前には本場アメリカで経験を積み、現在2タイトルの頂点に立つ。
私生活では2歳の息子の父親で、藤沢市にあるしゃぶしゃぶ店の店長として生計を立てる傍ら、閉店後の深夜にジムを訪れ、ハードなトレーニングを積む日々を送る。
10年以上にわたり、川名さんを支え続けてきた同ジム代表の山城裕之さんは「ようやく脚光を浴びる時がきた。絶対勝って横須賀から世界をとどろかせる選手になってほしい」とエールを送る。
川名さんは「相手は年下。家族やベルトなど背負っているものが違うので負けられない。観客に勇気を与えられる試合が出来れば」と意気込む。
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