横須賀・三浦 教育
公開日:2025.10.31
小学校の規模・配置適正化 横須賀市
逸見・沢山・汐入・桜で検討
横須賀市の逸見・中央地区にある小学校の規模と配置の適正化を図る議論が進められている。10月23日には、PTA役員や地域の代表、市教育委員会による3回目の検討協議会が市立総合福祉会館で開かれた。
少子化の進展で児童数が減少している学校を見直して、より良い環境を確保していくもの。市教委は逸見小・沢山小・汐入小・桜小を対象としており、今年の4月から地域を交えて議論をスタートさせている。
市教委が方策として示しているのが、【1】通学区域の見直し【2】隣接校との統合【3】特別認定校制度(小規模特別認定校)導入の3つ。
【1】については、汐入小学校から直線距離で300mほどの本町1、2丁目が諏訪小学校区になっている点や吉倉町の児童の多くが長浦小学校に通っている実情を踏まえ、通学区の再編で解消をめざす考え方。
【1】では解決できない場合に【2】の隣接校との統合を検討するとしており、その形態として、「逸見小、沢山小、汐入小の3校を桜小に統合」「逸見小を沢山小に、汐入小を桜小に統合」「逸見小を長浦小、沢山小と汐入小を桜小に統合」の3つのパターンが示された。
【3】の特別認定校制度は、学校の教育活動を特色化し、市内全域から希望する児童を受け入れることで維持存続を図るもの。市内での前例はなく、神奈川県内では平塚市の1校で2026年度から導入される。
今回の市教委が提示した方策案について、【1】の通学区域の見直しは、「人口減少の回復が見込めなければ数年後に同じ議論を繰り返すことになる。対応として現実的ではない」と一部の委員から否定的な意見が出された。
【2】の隣接校との統合は、各パターンで通学距離の問題や土砂災害の警戒を示すレッドゾーン・イエローゾーンの問題を抱えている学校もあり、決定は容易でない。通学距離の課題もあり、市教委は路線バスの運行がない地域にはスクールバス導入を検討することを伝えた。【3】については議論される場面はなかった。
市教委では、方針決定の年限は定めておらず、検討会で議論を積み上げて合意点を探っていく。
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