横須賀・三浦 教育
公開日:2025.11.28
不登校保護者
鉛のような重い悩み
親のメンタル守る必要性
不登校の子どもをもつ保護者らが意見を交換し、今後の対策に生かすための交流会が11月24日、横須賀市総合福祉会館で開催された。過去に不登校を経験した子どもをもつ保護者や市会議員も参加し、互いの境遇を率直に共有するなど、活発な議論が展開された。主催は不登校や引きこもりに悩む若者の支援を行うNPO法人アンガージュマン・よこすか(島田徳隆理事長)。
15年程前に小学生の息子が不登校になったという三浦市の女性は、「今ほど不登校児が多くない時代で、同級生の親に相談もできずふさぎこんだ」という。「一人でも打ち明けられる人がいれば気が楽になれた」という経験をもとに、同じ境遇の親が集える組織の立ち上げを検討していると話した。
発達障害のある子が不登校になり、「自宅で勉強を教えるのは限界があった」という女性。博物館などで実体験を通じて学びを深めさせたが、「金銭的な負担が大きく苦労した。子どもの不登校は、親のメンタルもやられてしまうもの」と語った。
一方、「庁舎内のオープンな空間の中、個人的なことで職員に声を掛けるのは気が引ける」と市の対応窓口の在り方について言及する声も。思い悩んだ末に「意を決して相談に行く」という親の気持ちに配慮し、呼び鈴を設置するといった工夫ができないかと話した。
増加する出現率
横須賀市教育委員会が11月に公表した調査結果によると、市内の小中学校における令和6年度の不登校児童生徒の数は1330人で出現率は5・51%(100人あたりの人数)。年々増加傾向にあり、県や全国と比較して1・5%以上高い。
島田理事長は、「当然ながら、悩みを抱える親も増えているということ」と指摘。小中学校に相談室を設置するなど、「横須賀は不登校対策について先進的な取り組みをしている自治体」であるにもかかわらず改善されない状況について、「市民が一体となって考えていかなかればならない問題」と訴えた。
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