8日、市民ホールで市合唱連盟による合唱祭を開催。同連盟の会長を務める 中野 美知子さん 海外町在住 73歳
歌と共に輝きいつまでも
○…三浦市合唱連盟に加盟する12のグループがホールで歌声を披露する。邦楽、洋楽、童謡等ジャンルにとらわれないプログラム構成で来場客を楽しませる。また、グループによって特徴のある歌声が聞けるのも、同合唱祭の楽しみのひとつ。今年で32回目の開催となる。「ハーモニーが最大の魅力。ステージから会場全体に広がる歌声は力強く、そして繊細」と表現する。「会長といっても」と謙遜。「まとめ役。連盟に加盟するグループをサポートすることが役目かしら」と優しい語り口、穏やかな表情が特徴だ。
○…指導者としての顔を持つ。現在、合唱サークル「フラワーコール」と市役所職員、OB等で構成する「シティコール」を指導する。指導中の姿は、優しい雰囲気から一変、大きく手を振り身体全体で音を表現し団員をリードする。誰よりも強く、そして存在感の大きさを感じる。一人一人の表情に目をやる。「柔らかく、笑顔を忘れないで」と団員に激を飛ばす。「真剣に歌うから、表情が硬くなってしまう。歌は楽しむもの。歌っている人が楽しまなくては観客も楽しめない」と話す。声の出し方にはこだわらないという。「自然に、そして無理なく」を第一に心掛けている。
○…歌が好きだった母親の影響で、「子どもの頃からよく歌った」と振り返る。ソロではなく、音のハーモニーに魅せられ高校では合唱部で活躍した。音楽大学を卒業後、小学校の音楽の先生に。「子どもは素直に歌を楽しむ。ひとつになれる力が歌にはある」
○…健康維持のために、毎日朝・夕の散歩は欠かさない。「怠けていたらすぐ身体は衰えちゃから」と笑う。「歌は私にとって大事なもの。いつまでも歌い続けたい」と前を向く。「指導者としてよりも本当は私も皆と歌いたいのよ。でも指揮をする人がいなくなるからね」と本音を漏らし、苦笑い。三浦市の人権擁護委員も務める。
|
|
|
|
|
|