12月2日、南下浦市民センターでクリスマスジェルキャンドル作りの講師を務める 福井 光子さん 初声町在住 59歳
アクティブな工芸作家
○…「ガラス工芸作品の魅力を知ってほしい」―。体験講座では、クリスマスジェルキャンドルを作る。オブジェとしても人気のある作品だ。小さいガラスのコップの底に色のついた砂を敷きトナカイや雪だるまなどアイテムを置く。そこに、透明のキャンドルジェルを流して出来上がり。「初めてチャレンジする人でも簡単にできる、大丈夫」。心地良い、優しい語り口が特徴だ。
○…小さい頃から絵が好きだった。「紙全体にびっしり絵を描く子どもだった」と笑う。中学になるとアトリエに通い、本格的に油絵と木炭デッサンを学んだ。大学は美術大学へ。将来は絵の道に進もうと考えていたが大学2年の時、油絵から造形学にシフトした。「全国から集まった同級生の絵の才能に圧倒され埋没してしまった」と振り返る。ガスバーナーを使い、鉄のオブジェなどの製作に力を注いだ。ガラス工芸に触れるきっかけとなったのは、大学のヨーロッパ研修旅行で行ったパリの教会のステンドグラス。「美しさに感動し動けなかった」と振り返る。これを機に、ガラス工芸の道に進む。
○…三崎にある「ガラス工芸館Kirari」で働く。同店で観光客にガラス工芸作りの講師等を務めている。模様のついたガラス玉「とんぼ玉」作りやガラスの表面を削って絵を描く「サンドブラスト」他が体験できる。「自分の手で作ったという満足感を味わってもらいたい」と、サポートに努めている。工芸作家としての顔を持つ。自身の作品も店内に並べられている。「今は仕事が忙しくて自分の作品作りは休止中」と、新作発表はしばらく先になりそう。
○…園芸、ダイビング、カメラ、ゴルフ等多くの趣味を持つ。全てに全力投球。「時間がいくらあっても足らない」と笑う。その中でもKirariの仕事は「やりがいがある」ときっぱり。「自ら作る楽しみを多くの人に伝えたい」と話す。
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