三浦版 掲載号:2018年7月20日号 エリアトップへ

県水産技術センターと“キャベツウニ”の養殖研究を行う 石橋 匡光さん 小網代在住 39歳

掲載号:2018年7月20日号

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価値で水産業の活路開く

 ○…今年5月から始めた“キャベツウニ”の養殖研究。まぐろ問屋「三崎恵水産」の常務として、市場や経営、事業開発にと多忙を極めるなかで、なぜ今、ウニなのか。その問いに「100年企業に向けた価値の創造」と話す。前身の石橋水産の設立から半世紀。三崎=まぐろという構図は現代にあっても不変だが、現状維持だけでは時代に取り残されてしまう。挑戦こそが未来をつくるのだ。

 ○…大学卒業後、留学を経て広告会社などに勤務。28歳で家業である同社に入社した。目利き技術の習得には骨が折れたが、畑違いの転身だからこそ得た気づきもあった。たとえば、商品の良さをどう伝えるか―。周辺には多くの問屋があり、各々が自負を持って消費者に届ける一方、1皿100円という低価格で提供する回転寿司店もある。そのなかで三崎のまぐろではなく、“三崎恵水産のまぐろ”としていかに選んでもらうか。その手法に今も知恵を絞る。

 ○…ウニの研究は、あくまで企業革新の一要素に過ぎない。「無駄をなくす、価値につなげる」との信念から、冷凍まぐろの加工時に出る残渣を乾燥・ペレット化して肥料に有効活用したり、低温のオリーブオイルで加熱調理したコンフィを開発。市販のツナ缶とは一線を画す、素材と手づくりにこだわった高付加価値商品だ。また、国内外に飲食店舗を有し、マーケットの開拓にも注力。トライアル&エラーで、まず行動をモットーとする。

 ○…「面白い食材になる」。一般に向けたウニの試食会を終え、手ごたえはまずまず。「あとは安定生産する技術力と商品力が課題」と述べ、すでに視線は次のステップに向いている。生食や加工品など、頭の中にはいくつもの青写真が描かれており、実を結ぶ日を心待ちにする。

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