神奈川県全域・東京多摩地域の地域情報紙

  • search
  • LINE
  • MailBan
  • X
  • Facebook
  • RSS
三浦版 公開:2019年12月13日 エリアトップへ

クラリネット奏者として活躍する 吉川裕之さん 下宮田在住 36歳

公開:2019年12月13日

  • X
  • LINE
  • hatena

演奏家の矜持、胸に秘め

 ○…「今、この瞬間、世界中で流れる音楽のなかで一番美しい音色を奏でる」。かつての師事先での教えを胸に刻み、音楽と向き合う。最大の魅力と語る、音色の優しさに魅了されて20余年が経つ今も、「1日でも休むと(演奏技術の衰えが)不安になる」という根っからの音楽人。その相棒はクラリネットだ。

 ○…「初声中学校では部活に必ず入らないとならず、でも運動は苦手。消極的理由で兄と同じ吹奏楽部へ」。それでもできるようになるのが嬉しくて「練習が好きだった」と懐古する。また、顧問の土屋和彦さんの存在も大きい。全日本吹奏楽コンクール中学校の部2年連続金賞受賞を経験したが栄光の影には厳しい練習があった。唯一、褒められたのは卒業後、年度末の定期演奏会を終えたとき。「お前の才能は抜群だ」。音楽人生の礎を築いた一言だった。

 ○…18歳からフランスへ留学。6年間、練習に明け暮れ、演奏家としての自尊心も芽生えた。例えば「拙い演奏ですが…」「未熟な点もありますが…」など、日本独自のへりくだる表現。伸びしろは大事だが、観客に喜んでもらうためには、自分の音楽に自信を持って届けなければならないと学んだ。「知り合いのフランス人が『日本人はつまらない物ですが…って言うけど、ならば良い物頂戴よ』と。それと同じで」と笑う。

 ○…数多くのレパートリーのなかで、とくに”現代音楽”を好む。休符を多用したり、音程に合わせて楽器を動かしたりと、音だけでは表現できない音楽という先鋭的かつ哲学的な要素が魅力だという。現在は、関東近郊での演奏活動や後進の育成に力を注いでいるが、「ゆくゆくは現代音楽の楽しみ方を多くの人に広められたら」と未来を見据えた。

三浦版の人物風土記最新6

高橋 洋平さん

三浦商工会議所青年部(三浦YEG)の新会長を務める

高橋 洋平さん

岬陽町在住 41歳

4月12日

中沢 周二さん

エアースポーツガン(エアガン)シューティング競技会を市内で初開催する

中沢 周二さん

上宮田在住 58歳

3月29日

山内 雄己さん

潮風スポーツ公園・潮風アリーナの施設長を務める

山内 雄己さん

入江在勤 42歳

3月15日

ブル松原さん(本名:松原 実)

デビュー45周年を迎えたプロシンガーで、地元でも活動を始めた

ブル松原さん(本名:松原 実)

栄町在住 73歳

3月1日

藤井 伸行さん

「フレンドリーみうら」の代表で、今月初のセミナーと交流会を開く

藤井 伸行さん

岬陽町在勤 40歳

2月16日

森田 喜一さん

「ビキニ被災70周年・三浦市民集会」の実行委員長を務める

森田 喜一さん

栄町在住 89歳

2月2日

あっとほーむデスク

  • 4月12日0:00更新

  • 3月29日0:00更新

  • 3月15日0:00更新

三浦版のあっとほーむデスク一覧へ

コラム一覧へ

三浦版のコラム一覧へ

バックナンバー最新号:2024年4月17日号

もっと見る

閉じる

お問い合わせ

外部リンク

Twitter

Facebook