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三浦版 公開:2020年8月7日 エリアトップへ

市民有志グループ「空き家レスキュー」の代表を務める 岩野 孝一さん 下宮田在住 45歳

公開:2020年8月7日

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古家は三浦の財産

 ○…空き家や古家は三浦の宝物。その未来の財産が解体されゆく現状を変えようと、三崎の街並みに魅せられて集まった、建物に造詣の深い仲間らと有志グループ「空き家レスキュー」を結成した。昔の職人技術や街の歴史が息づく古い建物も、壊してしまえば価値が戻ることはない。所有者と利活用法を考え、改修・運用し、後世に残すべく奔走する。合言葉は「”解体”すんなら、つ”かいたい”」だ。

 ○…不動産業界に足を踏み入れたのは、リーマンショックが契機だった。工場勤務からの転職に役立つ資格を取ろうと、宅地建物取引士試験を独学で合格。不動産の営業マンを経て、17年に地元で独立した。他社では敬遠されやすい空き家を積極的に扱い、自社の事務所は老朽化した空き蔵を改装するなど、古い建物に情熱を傾ける。

 ○…超高齢化社会、人口が減れば空き家も増えるのは仕方がないとし、「空きが出ることは、それだけ売買や賃貸ができ、言いかえれば、様々な可能性がある。問題は動かそうとしないこと」が持論。奇しくも、コロナ禍によるリモートワークの急速な普及が追い風となり、郊外への移住希望者が増加。都心からの交通利便性と豊かな食や自然など三浦の注目度も高く、空き家活用の潮目は、今まさに変化を迎えていると実感する。

 ○…仕事上、古い街並みは多数見てきたが、生まれ育った三崎の地域コミュニティは「濃い」と一言。昨今叫ばれる近所付き合いの希薄化は、どこ吹く風。隣の家に土産を買ったり、魚を分けたりと今も昔ながらの人情味があふれている。それは古い家々が調和し、暮らしを紡いでいるから。「90歳になったとき、『ここは昔と変わってないな』と言えたらいい」と笑みをこぼした。

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