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三浦版 公開:2024年2月2日 エリアトップへ

「ビキニ被災70周年・三浦市民集会」の実行委員長を務める 森田 喜一さん 栄町在住 89歳

公開:2024年2月2日

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被災の恐ろしさ後世に

 ○…ビキニ事件から70年。4月27日(土)に開く市民集会の実行委員長に就いた。太平洋核実験による被ばく問題に取り組んできた映画監督の伊東英朗さんが、米国内での放射能汚染に焦点を当てた新作の上映を計画中だ。「本来であれば米国民を守るはずだった核兵器。実際には多くの人に被害をもたらした事実を多くの人に知ってほしい」

 ○…伊豆大島で生まれ、5歳で三崎へ。魚商だった父は中学入学後、病で亡くなった。家族を支えようと、遅刻・早退覚悟で新聞配達に精を出し、卒業後は三崎港報社に入社。印刷所で働きながら定時制高校にも通った。20歳を過ぎた頃から取材に出るように。記者のノウハウを身につけ、30歳で三浦市農協に転職。広報担当を担い、月刊『農協みうら』の創刊号から長年にわたって編集業務に従事した。

 ○…以前から親交のあった久野隆作元三浦市長から、ビキニ事件をまとめた本の制作を依頼され、定年した翌日から作業に取りかかった。当時の新聞記事を読み漁り、漁業関係者から聞き取り調査を実施。1年がかりで『ビキニ事件三浦の記録』を発刊した。水爆実験で死の灰を浴びた焼津港の「第五福竜丸」は有名だが、元は三崎港所属の船だったこと、亡くなった無線長は三崎で漁業をしていたことなど、住民視点でまちとの結びつきを記録。「水産庁が指定した危険区域外にあった船でも魚一匹水揚げできないほど凄まじい威力だった」と表情を曇らせながら頁をめくる。

 ○…2004年にスタートした市民集会の運営を初期から支えてきた。「今も世界中では戦火が絶えない状況。核兵器が使われない保証はない。事件があったことだけでなく、被災は本当に恐ろしいことを後世に伝え続けていかなければ」

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