矢部ふさおの「花たれ雑記【3】」 中央道路整備が必要な「3つの理由」
逗子市内の交通渋滞は平成20年頃から悪化の一途を辿っているように思います。特にJR逗子駅周辺と京急新逗子駅と、逗子警察署前付近を中心とする渋滞は県道の整備や交差点の改良工事などで抜本的な解決を図らなくてはなりません。この問題の基本的対応となるのが、連載初回にも触れた三浦半島中央道路の逗子警察署前から長柄南郷交差点まで約1・1Kmの事業決定です。ではなぜこの区間の道路整備が必要なのか。
第1に、逗子市内はJR逗子駅に集中するように道路網が整備されています。主要幹線道路間の移動が生活道路を使用する構造となっており、通過交通対策のため、駅前を通らず生活道路を利用しないで移動できる主要環状幹線道路が求められます。
第2に、市内には4つの駅がありますが、JR東逗子駅と京急神武寺駅の乗降客のほとんどは徒歩圏の住民に限られています。市の協力のもと両駅前を整備し、前面の県道との往来を円滑化することによってJR逗子駅周辺利用の交通量の分散化が図れます。
第3に、同道路の事業計画には逗子警察署前交差点を走る県道横須賀逗子線の交差点改良工事や周辺の交差点の右折帯の設置・歩道幅員の確保・バスベイの設置など交通処理能力の格段の向上が期待できます。
昭和28年に逗子市で都市計画決定された都市計画道路新宿・久木・桜山線(起点:国道134号海岸線浪子不動の碑付近〜久木風早橋〜池子米軍家族住宅地区内公園予定地片鱗部〜池子米軍家族住宅地区正面ゲート〜終点:逗子警察署前交差点)の一部事業化と国道134号海岸線から長柄交差点を直進し旧逗葉新道を通り長柄の南郷交差点迄を考えますと、逗子警察署前交差点から南郷交差点迄の三浦半島中央道路整備が、現状の渋滞対策に効果のある主要環状幹線道路となりうることが理解いただけるものと思います。しかしこれほど効果が期待されている整備計画も宙吊りのまま。こうした問題を進めるには実行力ある地元政治家の手腕が不可欠なのです。
矢部房男
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