逗子市出身のソプラノデュオ「山田姉妹」が今月22日、日本コロムビアから発売のアルバム「あなた〜よみがえる青春のメロディー」でメジャーデビューを果たした。収録するのは幼少から親しんできた昭和の名曲13曲。2人は「CDデビューするのが夢だった。地元で応援してくれる人たちに感謝したい」と話している。
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山田姉妹は姉の華さんと妹の麗さんによる姉妹デュオ。ともに25歳で二卵性の双子だ。池子小学校、逗子中学校を経て高校卒業後は別々の音大に進学。声楽の勉強を積み、現在は全国各地でのコンサートやテレビ、ラジオ番組などで活躍の場を広げている。
両親の影響で4歳から歌とピアノを始め、式典やイベントに数多く出演。12歳のときにはヤマハ主催の音楽イベントでプリンセスプリンセスの「DIAMONDS」を披露し、特別賞に輝いた。「物心がついたときから一緒に歌うことが当たり前だった」と2人は振り返る。
音楽活動の原動力は、地元市民の後押しという。学生時代、池子の高齢者施設に訪問したときのこと。演奏が終わるとお年寄りが喝采とともに喜んでくれた。「感動した」「生きる希望が湧いたよ」。この道を志して良かったと心から思えた瞬間だった。「逗子には私達を応援してくれる人がたくさんいる。皆さんの一言ひとことが何よりの支え」と華さん。
「翼をください」「見上げてごらん夜の星を」「なごり雪」。収録曲は60〜70年代に一世を風靡した名曲の数々が並ぶ。2人も幼い頃から聞き親しんだ曲で、往年青春を送った世代が心に響く歌を選んだ。原曲はいずれも独唱だが、2人が奏でる絶妙のハーモニーが聴きどころという。「歌っていると自分と姉の声がとけ合う感覚。私たちならではの声の調和を楽しんでほしい」と麗さんは話した。
デビュー後はメディア出演など多忙が続くが、ゆくゆくは逗子で凱旋コンサートを開きたいとの思いもある。「皆さんに育ててもらったので、今度は自分たちが音楽を通して恩返しできたら」
アルバムは3240円(税込)。逗子駅前の逗子レコードショップなどで販売している。
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