星座にまつわるエトセトラ 「春を分ける」
春を分けると書く「春分」。冬至から夏至を二分し、春のお彼岸の中日でもあります。この「春分」を天文学的に説明すると、天球に描かれる太陽の通り道「黄道」と「天の赤道」が交わる2点のうち、太陽が南から北へ交わる点を通過した瞬間のことです。では春分点はどこにあるのかというと、今から2千年以上前はおひつじ座にありましたが、現在は、うお座にあります。「秋の四辺形」とも「ペガススの四辺形」とも言われる四角形の左上の星「アルフェラッツ」をこぶし3つ分ほど下がったあたりです。
こうなると夜空にその春分点を見たいものですが、太陽が春分点を通過した瞬間なので、春分の日に近づくほど春分点に太陽が近づき眩しくて見られません。
その代わりに、満月とその近くにある「秋分点」を、牡丹餅をいただきながら眺めてみてはいかがでしょうか?
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