逗子・葉山 経済
公開日:2022.04.01
逗子のガソリンスタンド
逆境逆手に新たな挑戦
宅配事業を本格稼働
脱炭素社会の実現が声高に叫ばれ、逆風にさらされる石油業界。地域のガソリンスタンドも例外ではなく、原油の高騰が追い打ちをかける。
そんななか、逗子市内で2つのガソリンスタンドを経営するエス・ビー石油有限会社(石黒雄士代表取締役)が、設備や資源を生かして宅配事業に乗り出した。石黒さんが目指すのは、働く人、そして利用する地域住民双方が笑顔になる仕組み作りだ。
社内の新規事業として昨春、始めた。大手宅配事業社の下請けとして、物流拠点から各家庭に届けるいわゆる「ラストワンマイル」を担う。ネット通販事業の拡大やフリマアプリによる個人間の取引増加で宅配便利用は右肩上がりを続けており、国土交通省による宅配便等取扱個数の調査によると、2020年度は前年度比11・9%増で過去最高を記録した。
「顔の見える関係を」
同社はスタンドという場や設備を最大限生かしている。スタッフとは個人事業主としての契約になるが、車の貸与やガソリン代、修理付きのプランを用意。スタンドを休憩場所としても提供する。「普通だと車の購入費をはじめ、修理代も自分持ち。これではハードルが高いので、動ける体があれば始められるようにした」という。
現在、沼間を中心に配達しているが、ゆくゆくは市内全域に広げたい考えだ。「宅配ボックスや置き配など届ける方法も多様化するなか、ちょっとしたミスマッチが時間的・環境的な無駄を生んでいる」と石黒さん。「そこを埋めるのはやっぱり顔の見える関係。安心して働ける場を作り、地域の方との関係性を作れるような宅配業を目指したい」と意気込んでいる。問い合わせは【電話】046・873・6632
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