逗子・葉山 教育
公開日:2023.07.21
つばきの会
原爆の悲惨さ訴え
小坪小で証言授業
逗子市被爆者の会(つばきの会)が7月11日、市立小坪小学校(池上慎吾校長)で6年生58人を対象に、原爆にまつわる「証言授業」を行った。
広島で11歳で被爆した宮川千恵子さん(89・池子在住)と当時2歳だった藤原功紹(のりつぐ)さん(79・逗子在住)が登壇。
藤原さんは「父親は爆弾が光った時にとっさにビルの陰に伏せ、母親と自分は押し入れに逃げ込んで奇跡的に助かった」と、両親から聞いたという被爆時の話をした。
続いて宮川さんが当時の記憶をたどって証言するビデオが上映された。そこでは原爆が投下された際、宮川さんが疎開していた広島郊外の学校でも、太陽のように光り、爆風でガラスが割れた様子や、黒くなった空からごみや灰が三日三晩降り続いたこと、さらに火傷で重傷を負った人にわいたうじ虫を取り除いた話などが語られた。
児童らはメモを取りながらしっかりとビデオの中で語る宮川さんの話に耳を傾けていた。
話を聞いた中山晶太さんは「戦争のことは両親から聞いたこともあったが、実際に被爆した人の話は怖かった。何万人もの人が亡くなる戦争は起こしては駄目だと思った」と語った。
同会は8月17日(木)〜21日(月)、逗子文化プラザギャラリーで絵とパネルを展示する「原爆と人間展」を開催する。
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