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逗子・葉山 経済

公開日:2023.08.04

米粉もっちり「せりごぱん」
食物アレルギー発症が原点

  • 堀内の「シェアビレッジ葉山」で販売する正莉さん

 葉山町長柄在住の長塚正莉さんが手作りしているグルテンフリーの米粉パンが人気を呼んでいる。店舗は持たず、「せりごぱん」の名称で神出鬼没の出張販売。唯一の発信源であるインスタグラムの情報を頼りに、商品を買い求める人が後を絶たない。

 3年前に突然小麦アレルギーを発症し、大好きなパンが食べられなくなったのが小麦粉を使わないパンづくりの原点。食生活を変えることで健康を保つことをめざし、自分のために米粉パンを試してみた。半年間、パン教室の講座で技術を学び、独自のアレンジも加えながら味をブラッシュアップ。出来上がりを周囲に配り、写真をSNSで発信すると瞬く間にファンが増え、本格的な販売展開に踏み切ることにした。乳やバター、卵を一切使用せず、天然酵母で発酵させる米粉パンはビーガン食でもあり、正莉さんのこだわりが詰まっている。現在は製造・包装・販売・配達をひとりで担当しているため用意できる数に限りがあるが、食パンやカンパーニュ、ベーグルとラインナップを少しずつ増やしている。

 「自分のお店を地元(葉山)に構えることが夢」と話す正莉さん。米粉パンは水分が多いため乾燥に弱く、固くなりやすいという弱点があるため、購入者には「『せりごぱん』取扱説明書」と記したペーパーを配布。おいしいを届けることに細かく気を配る。

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