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逗子・葉山 文化

公開日:2025.06.27

海上の安全と豊漁祈願
森戸神社で潮神楽

  • 神楽を見守る漁協の組合員

 葉山の海の安全と豊漁を祈願する神事「潮神楽」が6月16日、森戸神社で行われた。湘南漁業協同組合葉山支所(角田正美支所運営委員長)が主催。

 約800年前に京都の石清水八幡宮から鎌倉の鶴岡八幡宮に伝わった「鎌倉神楽」を起源とし、葉山町は昔から漁業が盛んだったことから「潮神楽」という名称で江戸中期頃から、海の安全、大漁満足を祈念してきた。

 神楽は八座で構成。「羽能(はのう)」「御祓(おはらい)」「御幣招(ごへいまねき)」「湯上(ゆあげ)」の前段4座は清め、祓い、神招き、供えの神事を意味する。後段4座は神と人がともに楽しむための神楽。「掻湯(かきゆ)」は御幣で湯をかき回し、湯玉が大きく上がるとその1年は良い年になるという。「笹舞(ささまい)」は笹の束を使い、湯を参列者にふりかけ、「射祓(いはらい)」は弓と矢で邪気を祓う。八座目の「剣舞(けんまい)・毛止幾(もどき)」は赤い面の天狗が天下泰平を祈り、黒い面の山の神が滑稽な所作で参列者の緊張をほどいていくのだという。

 角田さんは「潮神楽をやらないと時化にあうと言われているので、無事に終わり、気持ちが楽になった」と、安堵の表情を見せた。

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