逗子・葉山 社会
公開日:2025.09.26
微生物がストロー食べた
慶大教授、上山口小で講義
葉山町立上山口小学校(田中基校長)で9月16日、慶應義塾大学理工学部の宮本憲二教授が、6年生児童(一部4年生)を対象に、微生物を用いた学校給食用バイオマスストロー分解実験の特別講義を行った。
まず始めに、前の週の講義(9月8日)で微生物を投入した水槽に入れたストローと、何もしていないストローを比較。水槽から取り出したストローは厚さが薄くなり、硬さも柔らかくなっていることを確認した。そして、微生物がストローを「食べる」仕組みは、人が咀嚼して出た唾液に含まれる酵素などが食べ物を分解し、体に吸収するのと同じだと紹介。もとは透明だった水槽の水が赤くなっているのは、微生物が増殖したからだと解説した。
また、2年前にキエーロで実験したストローがいまだに分解されず残っていることについて言及。今回の水槽との違いとして、キエーロは水分が足りず、土が乾いていたため、微生物が増えることができなかった。さらに、微生物の種類も違い、今回使用したのはストローを製造する際に出た排水の中から取り出したもので、超強力だったと説明した。あと1週間もすれば、ストローは完全に分解されるだろうという。
講義を聞いた矢部隆之介さんは「1週間しかたっていないのにストローがふにゃふにゃになっていてすごいと思った」と驚いていた。
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