逗子・葉山 社会
公開日:2025.10.24
特殊詐欺に警戒を
逗子署・葉山署が呼びかけ
神奈川県が定める「安全・安心まちづくり旬間」(10月11日〜20日)に合わせ10月15日、逗子警察署(志原光徳署長)と葉山警察署(河野朗署長)は、特殊詐欺の被害防止を目的としたキャンペーンを実施した。
逗子署
この日は年金支給日に当たり、逗子警察署は市内の6郵便局全てで、「逗子市内郵便局と連携した合同特殊詐欺抑止キャンペーン」を展開。署員と逗子市防犯協会のスタッフが高齢者に向けて「警察官を名乗る詐欺に注意!」と記した啓発チラシを配布した。東逗子郵便局でチラシを受け取った女性は「普段、警察官の方と接する機会がないので、直接話が聞けて良かった」と語った。
同署管内では10月13日時点での特殊詐欺被害が29件発生しており、被害総額は約1億500万円に上る。昨年9月末時点と比較して15件、被害額4000万円の増加で、特に警察官をかたる手口が増えているという。
葉山署
葉山署は葉山町防犯協会、葉山町防犯指導委員会、葉山少年補導委員連絡会、葉山町役場防災安全課、神奈川県警備業協会湘南支部、葉山町商工会青年部と合同でパトロールを実施。同署での出発式の後、京急ストア葉山店、スズキヤ葉山店、横浜銀行葉山支店の3カ所で特殊詐欺への注意を呼び掛けるチラシを同封した啓発物を配布した。
葉山署管内では今年9月までの刑法犯の件数は60件と昨年同時期と比べ若干減少しているが、特殊詐欺は6件発生しており、被害総額2000万円超で、すでに昨年1年間の件数に並び、被害総額は上回っている。
県全体で増加傾向
特殊詐欺の被害は県全体で見ても増加傾向にあり、9月末時点(暫定値)で1766件(昨年比418件増)、被害総額は約88億円にのぼる。
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