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逗子・葉山 社会

公開日:2025.11.23

葉山警察署
時間稼ぎが肝要
コンビニ強盗対処訓練

  • 警察官の質問に答えスタッフ

 葉山警察署(河野朗署長)は11月20日、コンビニエンスストアのファミリーマート葉山町店(下山口)で、同店店員を対象に強盗対処訓練を行った。

 午後3時、拳銃と包丁のようなものを持った男2人組が店内の様子をうかがった後、レジ対応を行っていた女性従業員に刃物をかざして脅し、金を要求。5万円を奪って逃走したという想定。

 110番通報で駆け付けた警察官に犯人の特徴や状況を聞かれた店員は思い出しながら答えていたが、細かいことまでは覚えきれていなかった。

 今回、犯人役が店内に入ってから逃走するまでにかかった時間は17秒。外に出てから通報するまでの時間は25秒だった。

 警察からは「自分の命を守ることが大前提」としたうえで、犯人が防犯カメラに映る時間を長くするために、怖がってみたり、ごねたりして「時間稼ぎ」をすることが大切。また、記憶は薄れていくため、いかに早く通報するかも大事だとアドバイスがあった。

 対応した店員は「訓練と分かっていても怖かった。ただやるべきことは理解した」と語った。

 訓練に立ち会った同署の本多俊雄生活安全課長は「今回うまくいかなかったことが次に生きる。訓練、イメージ、研究をすることで体が動く。忙しいとは思うが常日頃、頭の片隅に置いておいて」と要望した。

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