VOL.55 考えたい納得して払える税
新学期が始まってもうすぐ1カ月、子ども達もそろそろ新しい環境に慣れてきた頃だと思います。
税務署では、次代を担う小学生から大学生などを対象に、税に関する知識や納税者としての意識の醸成を目的とした「租税教室」を実施しています。
そこでは、税とは何か、なぜ必要なのか、どのような役割を果たしているのかなどをなるべくわかり易く説明しています。
その甲斐あってか、教室終了後には、「今までは税金に関心がないまま、ただ払っていただけだった」、「無駄遣いされているのになぜ払わなければならないのかと不満に思っていた」、「税金が社会の公共サービスを支えていることや自分たちも見返りを受けていることがわかって、納得して払うことができる」という感想が多く寄せられています。
ところで今、社会保障と税のあり方に加え、震災の復興財源や国が肩代わりすることになった場合の原発の賠償原資などについて議論されています。
復興債の発行や復興税の創設、法人税の引き下げ見送りや電力会社への課税強化など、様々な案が検討されていますが、最終的に負担するのは私たち国民一人一人です。
これを機に今一度、我々大人も「社会共通の費用」についてどうあるべきかを考え、「納得して払える」社会にしたいですね。
(藤沢税務署税務広報広聴官)