50周年を迎えた辻堂青少年会館の館長を務める 伊藤 和子さん 辻堂在住 52歳
人と関わるのが好き
○…辻堂青少年会館の館長を務め4年。50周年の節目に、感謝の気持ちと、これまで携わってきた人々の思いを残したいと、記念誌作りを始めた。同館は、地域住民の寄付で建築費用の半分が負担された施設。当時、町民待望のものだった。「そういった事実も風化していると感じる。このままだと、当時の人々の善意や民意がなくなってしまうのではないか」と50年の歩みを一冊にまとめることに決めた。
○…青少年指導員として地域に関わってきた。館長をと誘いを受け2009年4月から務めている。「自分ができることなら精一杯やりたい」と仕事を引き受けた。記念誌作成は「思い」が先にあるそうだ。編集作業は、今まで経験もなく初めてのこと。運営委員会でも最初は「無茶だよ」と心配されたのだとか。それでも「やりましょう」と熱意を伝えた。「良い記念誌とはなんだろう」。そんな疑問を胸に、関係者への取材や資料集めなどを精力的に行っている。「記念誌はしっかりとハードカバーでDVDもつけます」と楽しそうな笑顔を見せる。
○…東京都で生まれ育つ。3人兄弟の長女。小さい頃は秘密基地を作って遊ぶようなワンパクな子どもだったという。辻堂には、結婚をきっかけに移り住んだ。「海や山、公園があって環境が良く、人も良かった」という。性格は「人と関わるのが好き。おしゃべりするのも好き」とニッコリ。そんな明るい人柄が、信頼を生んでいたのだろう。地域と関わるうちに館長に。「良いタイミングで務めさせていただいて幸せを感じる」
○…好きな言葉は、「なるようになるさ」という意味の「ケセラセラ」。体を動かすことが好きで、オードリー・ヘップバーンのファンだとか。自身の役割だと考える記念誌作成は「これからの50年につなげる一冊にしたい」。目が輝いていた。
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