1月7日の「商店従業員等表彰式」で(公社)商連かながわから表彰される 原田 愛実さん 辻堂在勤 28歳
辻堂担う 気さくな看板娘
○…商店会の活性や発展に貢献したとして県商連から表彰が決まった。家業のガソリンスタンドを手伝いながら、辻堂駅西口「湘南辻堂商店会」の事務局長・広報として文字通り、街を駆け回っている。推薦してくれたのは、幼い頃からよく知る稲村会長。「一番近くで見てきてくれたのが会長。会長に認めてもらったことが何よりも嬉しい」。飾らない笑顔が印象的だ。
○…4月に事務局長に就任したばかり。イベントの企画をはじめ、行政への書類づくりなど、慣れない業務に右往左往することも。「困っていると、いつも皆が助けてくれる。皆のサポートがあるからこそ頑張れる」。「湘南辻堂」の名前入りのスタッフジャンパーやステッカー作成のほか、ラジオ出演して商店会をPRするなど、若手らしいアイディアで盛り上げている。
○…運送業・燃料業など、辻堂で長年親しまれている「原田商会」の4代目の長女。たばこ屋やガソリンスタンドなど、「西口の顔」として奔走する祖父母や両親の背中を見て育ってきた。「困っている人を助けなさい」との教えから、買い物袋で両手がふさがっている高齢者に気さくに声を掛け、自宅まで送っていくことも。「おばあちゃんをナンパしちゃって」とおどけるが、彼女を頼ってスタンドを訪れるお客さんはひっきり無しだ。現在は祖母に替わり、駅前の駐輪場の管理も手掛けている。「大変な仕事で、よく一人でやっていたなって思う。祖父母は越えられない」と嬉しそうに笑う。
○…祖父母らが営んできた商店が先日、駅直結ビル「ステラ湘南」として生まれ変わった。長蛇の列ができたコンビニのオープン時。完成を目前に、逝去してしまった祖父母への思いが込み上げ、思わず涙が溢れた。「二人にも見せてあげたかった―」。「辻堂はホームであり、原点。もっと賑わうように起爆剤となっていきたい」。そう言い切る眼差しの先には、明るい辻堂の未来しか見えていない。
|
<PR>