世界美容家協会から美容師として「シュバリエ・ナイト」の褒章を受けた 秋元 武さん 鵠沼海岸在住 46歳
魅力ある美容業界 次世代に
○…美容師としての技術やサービス、美容業界への貢献が評価され、世界美容家協会から贈られた「シュバリエ・ナイト」の褒章。流行の発信地フランス・パリで9月5日に行われたセレモニーで初めて国際的な褒章を手にし、「立派な賞の名に恥じないよう、これからも頑張っていきたい」と兜の緒を締める。
○…3人の息子を育てながら、美容師として生き生きと仕事をする母を見て、高校に入ったころ、自然と同じ道を志した。忙しくとも輝いている母の姿に「『すごい、なんでなんだろう』と羨ましかった」と振り返る。当初、母からは「大変だから」と反対されたが美容師になり、28年。今では「先生」と呼ぶまだまだ現役の母と3兄弟が、藤沢市内にそれぞれ美容室を構えている。「魅力ある仕事。大変なこともあるが人に提供する素晴らしさがある」
○…本鵠沼にある美容室「IN―FLAP」の代表として5人のスタッフをまとめる傍ら、華やかなヘアーショーへの出演や美容学校、サロンなどでの講師もこなす。若い技術者に伝えたいのは「お客様とのイメージの共有」。「自分の考えや流行を主張するのではなく、打ち合わせて決めた完成イメージに、どう近づけるかのプロセスを指導したい」という。自身の子どもが生まれたことで「次世代に目が向いた」と言い、育児休暇など女性が働きやすい環境や若い技術者が活躍するステージづくりも意識する。「夢を持って『やりたい』と思ってもらうことは、先に業界に入っている者の務めだと思う」
○…20代後半から自宅の周りや訪れた先でランニングをしている。最初はトレーニング目的だったが、今は「建物や庭を見るのが好き。自然の植物のバランスを考えた生え方はすごい」と刺激を受ける。セレモニーで訪れたパリでも「オペラ座の周りを走った」と笑顔。これからも藤沢に根差しながら、日本の美容業界をリードしていく。
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3月29日