VOL.118 税金の機能とは?
税金には主に3つの機能があると言われています。
1つ目が、公共サービスを提供するための資金を集める機能です。市場経済の下では提供困難なサービス、すなわち、国防や裁判、又は教育や道路整備などに要する資金を調達する機能です。
2つ目は、所得の再配分機能です。資本主義社会では、貧富の差が拡大しすぎると社会の中に不平感が生じ、不安定になることがあります。そこで多くの国では累進課税制度、すなわち、多くの所得がある人からは、多くの税金を納めてもらう制度を採用しています。その上で、失業保険や生活保護などの制度によって、所得の格差を是正しています。
3つ目が、景気の調整機能です。政府は国民の生活を安定させるため、できるだけ不況やインフレなどは避けなくてはなりません。
そこで、不況のときには税率を下げ、国民の消費や投資を促し、逆に景気が過熱したときには、税率を上げて財布のひもを締めさせる、そのような機能も有しています。
ほかにも、国民の経済行動を誘因する機能もあります。例えば、住宅ローン控除のように、ローン残高に応じて税金を軽減することで国民の住宅投資を活性化させ、景気浮揚の突破口にしようという狙いから作られた制度などがあります。
詳しくは、国税庁HP内の「税の学習コーナー」をご覧ください。
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