11月1日に藤沢商工会議所の第7代会頭に就任した 増田 隆之さん 片瀬海岸在住 69歳
オール藤沢で船出を
○…地域の総合経済団体として中小企業支援だけでなく幅広い活動を行っている藤沢市商工会議所の第7代目会頭に就任した。市内約3400事業所が加入する大きな船の舵取り役を務めていく。「まずは若い人や女性の意見をよく聞いていきたい。これは会員、非会員に限らず。若い人にはきっと夢や志がある。そうした情熱を藤沢発展のエネルギーにしていきたい」と目を輝かせる。
○…2014年に新築した商工会館には、これまでバラバラに事務所を構えていた市内の経済3団体である商工会議所、商店会連合会、湘南産業振興財団が同一フロアへ入居し連携している。「藤沢でも商店街の疲弊や事業所の後継者不足、郊外の大型店舗への対策など課題は多い。経済3団体がよりコミュニケーションを密にしていくことが大切」と課題解決へ前向きだ。「特に湘南産業振興財団はビジネスコンテストなどを開き新事業・新技術の発掘も行っている。これからは、既存の事業所と商店街、新事業がタッグを組んでやることで街の発展にもつながっていく。行政の力や若い人のやるぞという気持ちも必要」と藤沢のことになると話が尽きない。
○…明治から続いた藤沢駅前の角若松旅館の五男坊として育つ。自身いわく「兄たちは優秀だったけど、やんちゃで遊んでばかりいた」と笑う。就職は名古屋のホテルへ。ベルボーイから始まり、サービスの基本をみっちり鍛えられた。「躾けられた商売の基本は今でも生きている大切なこと」
○…趣味は釣り。子どもが小学生のころ、一緒にやってみると夢中に。仕掛けを作り沖で大物を狙うという。日課はウオーキングで、江の島のヨットハウスがコース。「64年の五輪の時は、街に活気があった。新しくなる街にワクワクした。4年後の五輪も、そんな気持ちになる大会にしたい。藤沢は、これからも生きていく街。恩返しをしていきたい」と優しく語った。
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