VOL.123 申告納税制度とは
年が明ければ、いよいよ所得税の確定申告の時期です。個人でご商売をされている方からは「今年もこの季節がやってきたなぁ」という話が聞こえてきそうです。この確定申告。今回ご紹介する「申告納税制度」の中でも、みなさんに一番身近なものかもしれません。
日本では、所得税や法人税、相続税などを中心に昭和22年から申告納税制度を採用しています。申告納税制度とは、税金を納める時に自分で納めるべき税額を計算して納税する方法です。納税者自らが税法を理解し、その税法に従って正しい申告と納税を行うという極めて民主的な制度であり、アメリカやイギリスなどでも採用されています。つまり、納税者は「今年(去年)の私の収入はいくらで、それを得るために経費がこれだけかかったので、儲け(所得)はこれです。したがって税金はこれになります」と税務当局に自発的に申告することで納税が確定する制度でありこの制度が国の礎を支えています。
一方、国や自治体が納めるべき税額を計算し、納税者に通知する「賦課課税制度」によって納める税金もあります。例えば固定資産税や自動車税、不動産取得税などがそれに該当します。
自らが税額を計算し納税する申告納税制度が成り立っているのは、国はその主権者である国民の集まりであり、国を健全に維持・継続していくための費用負担は「国民と国の約束」だというみなさんの意識ではないでしょうか。
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