不登校や引きこもりの若者を支援する「ワークショップスペース湘南」の代表を務める 落合 洋司さん 辻堂元町在住 44歳
心癒す音楽で若者を支援
○…不登校、引きこもりなどの若者を対象に、登校や就労を目指す自立支援の場として、1月、新堀ギター音楽院ライブ館内に開設されたフリースペース「ワークショップスペース湘南」の代表を務める。「楽器演奏や映像制作の体験を提供し、自己表現する喜びを伝えたい。多くの子どもたちが自己肯定感を高め、自立する自信を付けてもらえると嬉しい」
○…横浜市に生まれ、小学1年生からは鎌倉市で育った。「新堀ギター音楽院」のギター講師として、これまで多くの引きこもりの生徒を指導した経験が、同施設開設のきっかけになった。「昔引きこもっていた生徒たちが演奏する喜びを知り、今では音楽講師として指導するまでに成長している。音楽は人の心を癒してくれる。若者のためのフリースペースを立ち上げたいと考えた」。柔和な笑顔で振り返る。
○…「私も『音楽に救われた人間』の一人です」と話す自身も青年時代、進路選択などに思い悩み、体を壊すほど苦しんだ時期があったという。20歳のころ、歌手・加藤登紀子のコンサートに行き『知床旅情』を聴いたとき、その美しいメロディに心を掴まれた。特にギターの音色に言葉にならないほどの感銘を受け、以後音楽の道を歩むと決心。同院のギター教室に通い始め「心が苦しいときも、レッスンが終わると元気になれた」。心身ともに復調し、音楽の力で人を癒したいと「音楽療法士を目指していたこともあった」と話す。
○…現在はフルート奏者の妻と2人暮らし。休日は時折、三浦で趣味の船釣りを楽しむ。同施設を運営するNPO法人「楽友会」(新堀寛己理事長)では副理事長、また同院では院長も務め、多忙な日々を送る。今後はフリースペースでの活動にさらに力を入れ、若者を精神的に支援する「居場所」の提供を続けたいという。「自立を目指す若者と社会の橋渡しとして役立ちたい」
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3月29日