藤沢版 掲載号:2017年9月1日号
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中国で愛和緑化大使の称号を贈られた 馬渕 豊さん 高倉在住 84歳

原点は「経験に理論なし」

 ○…中国シルクロードの緑化活動を通し、20年にわたり、現地の貧しい農家を支援し続けている。その功績が称えられ、住民から「愛和緑化大使」の称号を贈呈された。中国はまだ内陸部と沿岸部での経済格差が大きく、貧しい生活を送る人々は多い。収入が少なく、苦しい生活を強いられている人と共に問題を考えようと活動を続けている。「良いことをしていたのだと実感した。現地の人に寄り添い、貧困という問題を真剣に考えてきて良かった」と目を細める。

 ○…1994年からNPO法人「2050」と共に貧困地域を助けるボランティアを始め、その一環がシルクロードでの緑化活動だった。2年に1度、現地を訪問し、砂漠地帯で汗を流しながらシルクロードに何ヘクタールもグミ科の植物「沙棘(サジー)」を植えてきた。健康食品の果実は、収入になる。「自分も貧しい生活をしていた。だから、ほっとけない」と話す。

 ○…北海道の帯広で8人兄弟の次男として生まれた。大学卒業後、北海道放送に就職、その後テレビ東京へ移った。インタビュー番組『世界の主役』では、アメリカ大統領のニクソンなど多くの有名人を取材した。ボランティアは中国だけでなくベトナムやネパールなどアジア各国を回りながら行っている。ベトナムでは、ストリートチルドレンに出会い、日本語教師として支援。ネパールでは3つの学校を建てた。「教育が経済を豊かにする。少しでも力になれたなら良かった」と話す。

 ○…考えるよりも行動する「経験に理論なし」がモットー。「2050」が今年3月に解散してからも、仕事やボランティアで訪れた場所を飛び回っている。年末にはミャンマーを訪れる予定だ。現在は妻と二人暮らし。82歳の妻も現役で短歌を教えている。年を重ねても好奇心が衰えることなく「生きている限りやりたいことにチャレンジしていきたい」と目を輝かせた。

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